「孤独からの脱却」──山口達也さんの講演で考えたこと

食べられる量は確実に減っているのに、体重は一向に減らない老眼納棺師でございます・・・( ;∀;)

7月4日 奈良県御所市の御所市防災交流館にてあるイベントがあり、先日の映画に引き続き申し込んでみたところ当選!!したので参加させていただきました♪

御所市防災交流館は『ミモーロ』と呼ばれている施設で、2024年4月にオープンした施設です。

通常時は市民交流や活動の場として、また、防災のことも学べる空間として利用されていますが、災害時には、最大1,000人が避難できる大規模避難所となる施設なのです。

御所市の人口は2026年6月末現在で22,440人。
21,440人は別の場所に避難なのね……
もちろん、避難所はほかにもあるのですが、きれいな避難所には選抜1,000名様……
あ、今回の内容には関係ないのでうやむやにしておきますね……

まだ出来立てなので、とってもきれいです。
災害時などは、右側のホールの椅子は全部片づけられるようになっていて、ひろーいホールになります。

市の集団健康診断で、一度訪れたことはありますが、よくイベントとかも開催されている場所になります。


御所市では、毎年「差別をなくす強調月間」の取組の一環として、市民の人権尊重意識の普及・高揚を目的とした「差別をなくす市民集会」が開催されているようなのですが、実際に参加したのは今回が初めて。

今回の第53回 御所市差別をなくす市民集会の講演講師として壇上されたのは、
元TOKIOの山口達也さん。(なので応募したってのも大いにある。)

山口達也さんは、現在は、ご自身の経験をもとに「失敗から学ぶこと」「依存症」「再出発」「人とのつながり」などをテーマに講演活動を行っておられます。
今回は、「孤独からの脱却」をテーマにご講演いただきました。

アルコール依存症という言葉は、今ではよく聞く言葉になってきたと思っているのですが、今回の講演をお聞きして特に印象に残ったのは、アルコール依存症の怖さは「お酒そのもの」ではなく、その身近さにあるということでした。

  • アルコールは違法薬物などと比べても、日常生活の中に当たり前のように存在していること
  • 本人が依存していることに気付きにくいこと
  • 依存に気付いた後も、周囲には当たり前のようにアルコールがあふれ、回復を続けることが決して簡単ではないこと
  • そして、依存症は本人の意思の弱さではなく、誰にでも起こり得る病気であるということ

お酒自体が悪者ではないというところは声を大にして伝えないといけない部分かとは思っています。

御所市はとても有名でいい酒蔵がたくさんある町だしね・・・

ちなみに、ツナグ葬祭の夫婦ともに、現在はお酒を1mmも飲みません。

旦那氏は、ツナグの活動を始めるまでは、毎日何かしらお酒を飲む人でした。
ですが、ツナグとして活動を始めてしばらくしたころ、気付くのです。
お酒飲んだら急なお迎えが出たとき動かれへんやん!と・・・・(もちろん、飲んだ状態で活動したことはないですよ!)
それにちょうど年齢的な事もあって、飲んだら体が重いってことにも気付き始め、一切飲まないという選択をされました!
これは私もちょっと驚きました!ほめてつかわす~♪

老眼納棺師のわたくしは、湯灌納棺の会社に勤め始めてから、ほぼお酒は飲まなくなりました。
それまでは、23歳くらいからだと思うけれども、精神的にかなり堪える出来事があってから、35歳くらいまではか~な~り~飲んでました。
ビールが飲めないので、ほぼ焼酎やウォッカやテキーラを好んで飲んでおりました。

私がお酒を辞めたのは、ある事故がきっかけになっています。

2006年に福岡市の海の中道大橋で発生した飲酒運転事故

この事故では、飲酒運転の車に追突された車が橋から海へ転落し、幼い3人の子どもたちが亡くなりました。
この事故を大きな契機の一つとして、飲酒運転に対する社会の意識が変わり、その後の法律の見直しや罰則の強化にもつながりました。

この事故が起こったころは、正直まだ飲酒運転というものへの重大性をわかっていなかったのだと思うのです。
あかんこと。とはわかっていても、意識がすごく薄かった。。。。
この事故をきっかけに、当たり前のことなんですが、絶対に飲酒運転はしないと心に誓いました。

飲んだら乗るな!

こういう当たり前のことが、ちょっとやから大丈夫。捕まらなかったら大丈夫。みんなやってることやんか。
という気持ちのゆるみで一向になくならないのかなとも思います。

今振り返れば、自分では依存していなかったと思っていますが、それも、今の自分がそう判断しているだけで、もしかしたらその時は本当はどうだったかなんてわからないくらい、依存の状態っていうのはわかりにくいことなのかもしれないと思いました。

山口さんは、次にお酒を飲めば、自分だけではなく誰かの命を奪ってしまうかもしれない。
の覚悟で今日までお酒を飲まない日を積み重ねているという趣旨のお話をされていました。

6年間お酒を飲んでおられないのですが、そのことを『断酒した』と言わずに、お酒を飲まずにいる期間と受け止めておられることも深いなと感じました。
そのくらい覚悟を持っていても、「もう完全に大丈夫」とは考えず、一日ずつ、お酒を飲まない日を積み重ねていく。その姿勢がとても印象に残りました。



アルコール依存症になると、飲酒を自分でコントロールすることが難しくなり、脳や神経だけでなく、仕事や家族関係など、生活のさまざまな面に影響が及びます。
また、長期間にわたって多量の飲酒を続けることで、全身にさまざまな健康上の問題が起こる可能性があります。
代表的な身体への影響には、次のようなものがあります。
※以下は一般的に知られている影響であり、すべての方に当てはまるものではありません。

脳・神経

  • 判断力や記憶力の低下
  • 集中力の低下
  • 手の震え
  • 飲まないと落ち着かない、発汗や不眠などの離脱症状
  • 重症ではけいれんや意識障害(振戦せん妄)

肝臓

  • 脂肪肝
  • アルコール性肝炎
  • 肝硬変
  • 肝がんのリスク増加

消化器

  • 胃炎・胃潰瘍
  • 膵炎(急性・慢性)
  • 食欲不振
  • 栄養不足・ビタミン不足

心臓・血管

  • 高血圧
  • 不整脈
  • 心筋症
  • 脳卒中のリスク増加

がんのリスク

飲酒量が多いほど、次のがんのリスクが高まることが知られています。

  • 口腔がん
  • 咽頭・喉頭がん
  • 食道がん
  • 肝臓がん
  • 大腸がん
  • 乳がん(女性)

その他

  • 性機能障害
  • 免疫力の低下
  • 転倒・骨折しやすくなる
  • 睡眠の質の低下

こういう風に並べてみると結構重大な疾患につながる可能性も高いですよね。

山口さんが、

アルコール依存症と認めることができてようやく助けてくださいと言えるようになった。

というようなことを言っておられたのですが、人によっては、「そんな簡単なこと」と思うかもしれないけど、
助けを求めることって、意外と難しいことですよね。

だれかに助けを求められないことが、なにかに依存するきっかけとなるかもしれない。
周りが手を差し伸べてくれていても、なにかに依存しているとその手にも気付けないかもしれない。

これは、他人事ではなくって、誰にでも当てはまることなのかも・・・

時に頑張りすぎてしまうこともあるけど、本当に助けて欲しい事じゃないことの助けは受け入れられるから、自分はちゃんと甘えられていると思っていても、本当に助けて欲しいことの手はつかめない人がもしかしたらたくさんいるのかもしれないと・・・・

二時間ほどの講演でしたが、
「助けて」と言えることも勇気なら、
「助けて」に気付いて手を差し伸べることもまた大切なのだと、改めて感じた講演でした。


講演は、録音・撮影は禁止でしたが、講演終了後に撮影タイムを作ってくださいました♪
御所市まで来てくださってありがとうございました。

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この記事を書いた人

奈良の小さなお葬儀屋さん「ツナグ葬祭」の老眼納棺師 つなぐです。
生まれ育った奈良で、これまで約17年間、たくさんのお見送りに立ち会わせていただきました。

動物が大好きで、小学生の頃から、犬と暮らしていましたが8年前に最後のわんこを見送った後、現在は6匹の保護猫と過ごしています。

両親を見送ったあとに感じた「後悔」や「虚しさ」が、わたしの原点です。
だからこそ、いま誰かを見送ろうとしている方の“後悔”を、ひとつでも減らせたらという思いで、日々寄り添わせていただいています。

その人らしいお見送りを、心をこめてお手伝いさせていただきます。

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